ラグビーのラインアウトやスクラムなど試合再開をする時のルールについて

ラグビーの試合を見ていて分かりにくいことの1つに、どんな状況だとラインアウトから試合を再開し、どんな状況だとスクラムからの試合再開となるのか?と、いったような試合再開に関するルールが挙げられる思います。

『さっきはペナルティを受けたあとスクラムで試合再開したのに、なぜ今度はキックで再開されるの?』や、『ボールを蹴ってタッチラインの外に出したのに、なぜ蹴った方のチームのボールでラインアウトが行われるの?』など疑問に思ったことがある人も少なくはないでしょう。

細かい部分など詳しいことは知らなくてもなんとなく解っているだけで試合をもっと楽しめるはずなので、試合再開に関するルールをQ&A形式で説明していきたいと思います。

反則などでのプレー中断後の再開は『ラインアウト』『スクラム』『キック』の3種類となっていますので、それぞれの項目に分けて説明していきます。

ラインアウトについて

Q.ラインアウトって何ですか?

A.ボールがタッチラインの外に出た時に再開させるプレーのことです。サッカーで言えばスローインに近い感じのものです。

※ラインアウトはタッチラインから5m内側にある5mラインから15mラインの間に各チームとが1列に並びます。各チームの列同士は1mの間隔をあけることになっており、その間に真っ直ぐボールを投げ入れます。基本的には、ボールを蹴り出したチームと逆のチームが投げ入れます。

Q.キックによりボールをタッチラインの外に蹴り出した後、ボールが出た場所からラインアウトで再開される時と、違う場所から再開されることがあるのは何故ですか?

A.ボールを蹴り出した位置が22mラインの前なのか後ろなのか、ノーバウンドでタッチラインの外に出たかバウンドして出たのかによって再開する位置が変わってくるからです。

※22mラインとは、ゴールラインから22mのところに実線で引かれているラインで、このラインよりも後ろ側(自陣側)から蹴った場合は、ノーバウンドでもバウンドしても出たところからの再開となります。

22mラインよりも前(相手陣地側)でボールを蹴った場合は、バウンドしてから外に出ればその位置からですが、ノーバウンドで出た時はボールを蹴った位置からのラインアウトになります。22mラインより前からキックをしてノーバウンドで出てしまった場合はミスキックだと言えます。

また22mラインの後ろから蹴った場合でも、22mラインの前から一旦、戻して蹴った場合は22mラインの前から蹴った場合と同じとみなされます。

Q.ボールを蹴り出した後、蹴り出したチームのマイボールでプレーが再開されることがあるのは何故ですか?

A.基本的にはボールを外に蹴り出したチームと逆のチームのボールで再開されますが、相手の反則により得たペナルティキックの場合は、どの位置から蹴って外に出しても出た位置から蹴ったチーム側のボールで再開されるからです。

Q.ボールがタッチラインよりも外に出たのにラインアウトをしないで、そのままボールを投げ入れることがあるのは何故ですか?

A.ラインアウトが形成される前にボールを投げ入れることができるクイックスローインというルールがあるからです。

※クイックスローインとは、相手チームが蹴って外に出したボールをノーバウンドで直接キャッチした場合などはラインアウトを形成する前にスタートすることができるというルールです。ボールを投げ入れる位置は、タッチラインを割った場所より後ろ(自陣側)であればどこからでもOKとなっています。

スクラムについて

Q.どんな状況の時にスクラムでのプレー再開になりますか?

A.相手チームが軽い反則をした時やプレーが停止した場合スクラムからの再開となります。

※反則には大きく分けて3つの種類があります。簡単に言えば軽い反則、やや重い反則、重い反則の3つです。その中でも軽い反則(ノックオン、スローフォワード、ノットストレートなど)を犯してしまうと相手ボールのスクラムで試合が再開されます。

この軽い反則はボールのキャッチミスや投げミスで起こる初歩的なミスが多いのが特徴となっています。

この他にもフリーキックやペナルティキックを得たチームがスクラムを選択した場合は、スクラムからの再開となります。

キックについて

Q.どんな状況の時にキックからのプレー再開になりますか?

A.基本的には相手チームに反則があった場合にキックからの再開となります。

※キックからの再開となる反則は、やや重い反則と重い反則です。軽い反則の場合はスクラムでの再開となります。

Q.キックには種類がありますか?

A.相手チームの反則により得ることのできるキックにはフリーキックとペナルティキックの2種類があります。

※やや重い反則があった場合はフリーキックとなり重い反則があった場合はペナルティキックとなります。

Q.フリーキックとペナルティキックの違いは何ですか?

A.フリーキックは直接ゴールを狙うことができませんがペナルティキックは直接ゴールを狙うことができるキックです。

※通常、キックによりタッチラインの外にボールを出した場合は相手ボールのラインアウトでの再開となりますが、ペナルティキックに関してはノーバウンドでもバウンドしてでもタッチラインの外に蹴り出せば、その位置からマイボールでのラインアウトで再開することができます。

ペナルティキックを得てもゴールまでの距離が遠く、ゴールを狙えない時などにタッチラインへボールを蹴り出し相手陣地の深いところまで侵入しようとします。

Q.フリーキックやペナルティキックを得たのにスクラムから再開することがあるのは何故ですか?

A.フリーキックやペナルティキックを得た場合は、それぞれのキックから再開させるかマイボールでのスクラムから再開させるか選ぶことができるからです。

※ワールドカップ2015の日本−南アフリカの最後の場面がこれに該当します。試合終了間際に南アフリカの反則によってペナルティキックを得ましたが日本はスクラムからの再開を選択しました。

29-32で日本は負けていました。ペナルティキックでの得点は3点ですのでゴールを決めても32-32の同点で引き分けとなってしまいます。なので、日本は5点が入り逆転可能なトライを狙うためスクラムからの再開を選択し見事に逆転勝利を飾りました。

Q.相手チームが蹴ったキックを自陣のゴールライン近くでダイレクトキャッチした場合、そのままプレーを継続する時とプレーを中断してフリーキックから再開する時があるのは何故ですか?

A.相手チームがキックしたボールを自陣の22mラインからゴールラインの間の区域で『マーク』と叫びながらダイレクトキャッチをし、レフリーに認められるとフリーキックから再開することができるためです。このことをフェアキャッチと言います。

上記のことがすべてではありませんが、テレビ観戦などをしていて疑問に感じそうな部分をまとめてみました。スクラムに関しては疑問に感じることは少ないかもしれませんが、ラインアウトとキックは相互関係にあたる部分もあり少しややこしいかもしれません。

ルールがわかってくるとすごく面白いスポーツですし、実際ワールドカップ2015を見てラグビーって面白いと思われた人も多いと思います。説明が不十分なものもあるかと思いますが、疑問に感じた時にこのページを見ることで解決することができれば嬉しく思います。もし内容が解りにくければごめんなさい。

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